ガッツのあるプレー

先週の米ツアーは秋季シリーズ「サンダーソンファーム選手権」が、南部ミシシッピ州で開催された。アメリカ南部には野生のワニが住んでいて、ゴルフコースにもときどき顔をだすことがある。

大会最終日に上位でプレーしていたアメリカのビンス ホウェイリー(Vince Whaley,30歳)は、1打も失いたくないため、非常に危険な状況のなかでショットを打つことを選択した。

11番(パー5)で、ピンまで残り260ヤード地点から2オンをねらってホウェイリーが放ったショットは、グリーン右の池に入ってしまった。しかし、浅瀬なのでボールは見えており、ウォーターショットが可能だった。

シューズを脱ぎズボンをまくりあげてアドレスをとってみたが、真うしろの池のなかからワニがじっとこちらを見ている。襲ってこないかと、どうしても気になってしまう。

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しかし、ホウェイリーの池の中から放った第3打目はグリーンのエッジまで届き、そこから寄せて1パットのパーでこのホールを切り抜けた。

ホウェイリーは残りのホールを3バーディー、1ボギーでホールアウトし、3位タイの成績で大会を終えた。もし、ワニが気になって11番の第3打が1回で池から出なかったら、順位は間違いなく下がっていたので、ガッツのあるプレーがおおいに報われた。