DPワールドツアー(旧欧州ツアー)の新大会「インド選手権」で、最終日2位のトミーフリートウッドに2打差をつけ、首位でスタートした中島啓太(24歳)だったが、惜しくも優勝をのがし2位に終わった。
優勝したのはフリートウッドだった。最終日8バーディー1ボギー、65のスコアで、3バーディーの69でラウンドした中島を2打差でかわし、トロフィーを手にした。
中島は世界ランキング5位の選手を相手に最終組をまわって、ボギーを1つも打つことなく3アンダーのスコアなので、7アンダーでホールアウトしたフリートウッドの実力がまさっていたというだけで、中島が相手におじけづいたり自滅したわけではまったくない。
2打差ビハインドで迎えた17番のパー3。ワンオンしたフリートウッドが少し長めのバーディーパットを沈め、3打差として勝利を決定づけた。その内側につけていた中島は、2メートル強のバーディーパットをしっかりと入れ返した。フリートウッドのバーディーパットで気落ちして、はずしてもおかしくはない場面だった。中島の精神力の強さが垣間見られた。
惜しむらくは、16番、18番ホールでティーショットを深めのラフに打ち込んだことだった。おそらく2打差をなんとかもり返そうとティーショットに力が入ったのであろう。しかし、2ホールともボギーにはしていない。スコアを落としはしなかったが、フェアウェーにボールをしっかりおき2打目をバーディーチャンスにつけスコアを伸ばすことはできなかった。
それでも中島は2位に入ったことで、DPワールドツアー年間ポイントランキングの順位を12位から9位にあげた。このままでいくと来季の米PGAツアーの出場権を獲得できそうである。また、世界ランキングの順位も134位から101位にあげた。
来季はアメリカPGAツアーで活躍する姿がみられそうだ。
