第4のメジャーと呼ばれる「プレーヤーズ選手権」は、日没のため月曜日に持ち越しとなったプレーオフを制したローリー マキロイがこの大会2度目となる優勝を果たした。
マキロイ以外の出場選手の成績を見てみる。まず、世界ランキング1位のスコッティー シェフラーだが、首位と8打差の20位タイに終わった。昨年7勝をあげ、パリオリンピックでも金メダルを獲得した絶対的な強さが今シーズンはまだ見られない。
昨年末クリスマス料理をつくっているときに、シェフラーは手をナイフで切り縫合手術を受けた。そのため今シーズンのスタートが遅れ、まだ本来の調子を取り戻せていない。これまで5試合に出場し、9位タイ、25位タイ、3位タイ、11位タイ、20位タイ(プレーヤーズ)の成績だ。
ディフェンディング チャンピオンとして出場する「マスターズ」までには3試合残っているが、そのどれかに出場して優勝すれば、連覇の可能性も高まる。昨年の成績はできすぎと言えなくもなく、ことしもそのレベルを目標とすると結果は厳しいものとなりそうだ。
昨年「全米プロ選手権」と「全英オープン」の2つのタイトルを獲得し、世界ランキング2位(現在は3位)まであがったエグザンダー シャフレだが、開幕戦直後から怪我のためしばらく欠場していた。「アーノルドパーマー招待」から復帰して40位タイ。「プレーヤーズ選手権」では、予選は通過したものの最下位の結果におわってしまった。
世界ランク4位のコリン モリカワは10位タイに終わった。「アーノルドパーマー招待」では最終日首位からスタートしたが、勝ち切ることができなかった。優勝争いに加わりながら最終日にスコアのばすことができない試合が数試合続いている。
シェフラー、シャフレ、モリカワらがこんな状態なので、今季すでに2勝をあげ世界ランク2位となったローリー マキロイの「マスターズ」優勝の可能性は大いに高まる。ただ強力なライバルはLIVゴルフのほうに何人かいて、ブライソン ディシャンブー、ブルックス ケプカ、ワッキー ニーマンあたりが要注意だろうか。