昨日(２日)に最終日を迎えたアジアンツアーの「ニュージーランド オープン」は、異色の経歴をもつオーストラリアのライアン ピーク(Ryan Peake, ３１歳)がツアー初優勝を遂げた。(いつものように、どんな選手か興味のある方は、Ryan Peakeでスマホ画像検索を)
ピークには、２１歳のときモーターバイクギャングに入って傷害事件をおこし、５年間服役した過去があった。しかし、彼のゴルファーとしての才能を見抜き、それを惜しんだ元コーチが刑務所にいるときから彼に接触し、ゴルファーとして再出発しないかと熱心に説得を続けた。最初は乗り気ではなかったピークも次第に気持ちがかわり、出所後再び本格的にゴルフに取り組んだ。
米PGAツアーで活躍していた韓国の選手が、約２年間の母国の兵役によってその後の選手生命を絶たれてしまう事例をよく耳にする。ピークの場合、その倍以上となる５年間も服役したあとでの快挙だ。
コーチの指導のもとで、自分を信じて厳しい練習に耐えた結果、ついにピークはすばらしいとたたえられ、みんなに認めてもらえることを成し遂げることができた。今後のピークの活躍に注目していきたい。