金谷拓実(26歳)が、来年1月から始まる米PGAツアーのツアーカードを獲得したことは、昨日のブログで報じた。
金谷の華々しいアマチュア時代の実績からすると、プロに転向してから米ツアーカードを獲得するまでに思いのほか時間がかかったなあというのが、率直な印象である。
金谷は2015年には「日本アマ」のタイトルをとり、2018年日本でもっとも権威のある大会である「日本オープン」の最終日、池田勇太と優勝争いを演じて2位に入った。また同年「アジア パシフィックアマ」で優勝し、アマチュアアジアNO.1に輝いた。連覇をかけた翌年のこの大会では、最後プレーオフで敗れて松山英樹に並ぶことはかなわなかったが、、、
その後金谷は2019年の「三井住友ビザマスターズ」でアマチュア優勝を達成した。プロ転向後も、2020年1勝、2021年1勝、2023年2勝、そして今年2勝と日本ツアーではコンスタントに勝ち星を重ねてきたが、海外の試合では思うような結果を残すことができなかった。
特にメジャー大会においては、2019年の「マスターズ」で58位タイとなって以来、これまで10回出場しているが、すべて予選落ちと苦杯をなめ続けてきた。
アマチュアとして多くのタイトルを獲得し、プロとしての高い潜在能力を証明してみせた選手が、数年にわたって苦い経験を味わい続けた。これからは米ツアーで大きく飛躍することを期待したい。