スペイン オープン

今週米PGAツアーでは「プレジデントカップ」が始まったが、DPワールドツアー(旧欧州ツアー)のほうでは、スペインの地でナショナルオープンである「スペインオープン」が開催され、初日のプレーが終了した。

この大会には注目の選手としてジョン ラウムが出場し、3アンダーのスコアで首位から3打差、5位タイの好位置につけた。ラウムはLIVゴルフに移籍したため、DPワールドツアーより罰金を科せられ、支払いをすませなければツアー競技に出場できない。しかし、ラウムは罰金を不服として調停裁判所に訴えた。審理が始まり判決が出るまでの間は、暫定措置として出場が認められる。

https://worldgolfinformation.com/2024/09/13

ラウムは来年開催される「ライダーカップ」に、欧州チームのメンバーとして出場したいという気持ちを持っており、そのため今シーズン最低4試合DPワールドツアーの大会に出場しなくてはならない。今回の出場はその一環ともいえる。

とは言っても、ラウムにとっては母国のナショナルオープンであり、これまでにこの大会で2018年、19年、22年と3度優勝しており、特別に思い入れのある大会であることは間違いない。

この大会に出場している星野陸也は初日6オーバーのスコアで130位タイと大きく出遅れた。このまま予選落ちをすると、シーズンを通して競うポイントランキングの順位をひとつ落として12位となってしまう。シーズン終了時に10位以内に入っていれば、來シーズンは米PGAツアーでのプレーが可能となる。米PGAツアーでプレーすることを目標とする星野にとっては、ランキングを上げ10位以内に入ることが必達となる。

ポイントランキングは、出場して上位の成績をあげられず中低位の成績で終わるよりは、試合にはなから出ないほうが順位は下がりにくいところがある。なので、星野としては残りの試合のなかで昨年上位の成績をおさめることができた試合を優先させ、集中する必要があるかもしれない。焦って多くの試合に出れば出るほどランキング順位を落とす結果になってしまう。

この試合に出場している桂川有人は3オーバーの80位タイ、中島啓太は5オーバーの117位タイとふたりとも出だしで大きくつまずいている。