来週から今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」がおこなわれるが、6月12日から始まるメジャー第3戦「全米オープン」に向けた予選会が、現在アメリカ全土でおこなわれている。予選会については応募者の数が過去最多であったことを先日このブログに書いた。
https://worldgolfinformation.com/2025/04/17
過去最多応募者のなかにはタイガー ウッズの息子チャーリー(15歳)の名前もあり、現地時間の8日チャーリーは18ホールで競われる一次予選に臨んだ。
結果は3オーバー、75のスコアで、予選通過ラインには7打足りなかった。
このブログでは何度も書いているが、偉大な選手の息子が偉大な選手になった例はプロスポーツ界では数少ない。チームとして戦うプロスポーツ界にはいくつか例があり、プロ野球ではケン グリフィー親子、フットボールではマニング親子らがいるが、個人競技の場合はほとんど聞かない。
思い浮かぶ唯一の例は、現在女子プロゴルファーとしてプレーするネリー コーダ親子である。ネリーは現在世界ランキング1位の選手で、これまでにメジャー2勝を含む15勝をあげている。彼女のお父さんペトルはプロテニスプレーヤーとして活躍し、1998年にメジャー「全豪オープン」で優勝している。ふたりが別のスポーツで頂点をきわめた。
プロスポーツ選手としては、子供が自分の活躍する姿を見てあこがれて、お父さんのようになりたいと思って同じスポーツを選んでプロをめざす。お父さんとしてはこの上ない喜びで、できる限りの後押しをしてやりたいと考える。
しかし、個人でプレーするプロスポーツの世界では成功例がほとんどない。となると名をあげた選手として親がすべきことは、「いや、うちの息子・娘は違うんだ。きっとやってくれる!」と子供の才能を過信することではなく、早い段階で見切りをつけて他の分野へ導いてあげることではないのだろうか?