いよいよ今週は15日から、今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」がノースキャロナイナ州シャーロットにある「クウェイル ホロウ クラブ」でおこなわれる。
先週米ツアーでは2つのトーナメントがおこなわれ、その優勝者へ最後2つの出場枠が用意されていた。「トゥルーイスト選手権」の優勝者セップ ストラッカはすでに出場資格を得ていたが、「マートルビーチ クラシック」を優勝したニュージーランドのライアン フォックスには出場権が与えられた。ストラッカに用意されていたスポットは控え選手リストから補充される。
戦いの舞台となるクウェイル ホロウは、昨年まで開催されていた「ウェルズ ファーゴ選手権」の舞台として使われてきて、「全米プロ選手権」が開催されるのは今回が2度めとなる。
このコースで過去4度の優勝経験があるローリー マキロイ(36歳)が優勝候補の筆頭かもしれない。ツアーアベレージの飛距離の場所にバンカーがつくれているホールがいくつかあって、ドライバーの平均飛距離が318.6ヤードでツアー選手中3位のマキロイは、バンカーを楽々超えてしまう。飛ぶ選手に有利なコースといわれている。
現在世界ランキング1位のスコッティー シェフラー(28歳)にとっては、いまわしい出来事が思い出される大会である。昨年のシーズンはマスターズを含めて6試合優勝し、絶対王者的存在としてこの大会に臨んだが、大会2日目の試合直前に逮捕されるというハプニングが発生した。詳細は過去のブログを、、、
https://worldgolfinformation.com/2024/05/19
シェフラーは今季が始まって優勝がなかったが、2週間前の「CJカップ バイロンネルソン」でようやく1勝をあげた。1勝したことで精神的に楽になって「全米プロ選手権」を迎えられそうだ。
ブライソン ディシャンブー(31歳)も優勝に近い選手のひとりだ。昨年のこの大会では首位タイのスコアでホールアウトしていたが、後続の組にいたエグザンダー シャフレが最終ホールでバーディーを奪って優勝をきめ、惜しくも2位となった。その悔しさが生きたのか、翌月の「全米オープン」では見事に優勝し、メジャータイトル2つめを手にした。
ブライソンは今年の「マスターズ」でも最終日優勝争いに加わり、先週のLIVゴルフの大会で優勝して絶好調さをキープしている。
ダークホースとしては、現在世界ランキング8位のラッセル ヘンリー(36歳)をあげたい。これまで米ツアーで5勝しており、直近の優勝は今年3月の格上げ大会「アーノルドパーマー招待」である。ベテランプレーヤーとして長くプレーしてきて、ひょっとしたら初のメジャータイトルを手にするかもしれない。