今季メジャー最終戦「全英オープン」を前に、主催するR&Aの新しいCEOマーク ダーボン(Mark Darbon)氏が記者会見を開いた。
そのなかで、トランプ大統領がスコットランドに所有するターンベリーコースでの「全英オープン」開催について、トランプ大統領の不動産を現在管理している息子エリック トランプ氏と最近話し合った事実を認めた。トランプ大統領がもつコースで「全英オープン」がおこなわれる可能性については以前このブログで述べた。
https://worldgolfinformation.com/2025/04/23/10/05
ターンベリーでは2009年に「全英オープン」が開催されたのが最後で、その後2014年にトランプ氏が買収し、コースを改修して豪華リゾートホテルなどを建設した。トランプ大統領はこのコースで「全英オープン」がおこなわれることを熱望している。
2009年の大会には4日間で約12万人が会場に足を運んだが、最近の大会にはその倍になる24万のギャラリーを想定して大会が運営されている。しかし、現在のターンベリーは観客の収容能力、移送手段、周辺の宿泊施設の数などからみて、24万人のギャラリーを迎え入れることができない。トランプ大統領の息子とのミーティングは、「全英オープン」開催に向けてこれらの問題をどう解決していくのか?そこが話題の中心だったようだ。
「全英オープン」は2027年の大会まで開催コースが決まっているが、2028年以降についてはまだ発表されていない。トランプ大統領の任期最終年となる2028年に、さまざまな問題を解決してターンベリーで開催されることになるのか?
その一方で、イギリスの一部である北アイルランドと領土を接しているアイルランド共和国で、男子と女子の「全英オープン」を大会史上初めて2週連続同時開催するという動きもあり、まだまだ流動的である。